ブログや小説などの執筆に使える執筆アプリを個人で開発する企画「執筆アプリ作り隊」。
執筆アプリには素晴らしいアプリが既にたくさん存在する。しかし自分にフィットするアプリが見つからない・・・であれば自分で作ってしまえ!という想いから始まった企画です。
「執筆アプリ作り隊」では、執筆アプリの開発の進捗や、エピソードなどをお伝えしていきます。
執筆アプリ作り隊、少しづつ開発は進んでおります。
第1回が実は開発開始時(2025年4月末)に書いた記事でして、それから今に至るまで途中経過を記録していなかったので、前回の記事から内容が結構飛躍しますので、そこだけご了承ください。
今回の進捗
まずは今回の進捗内容です。アプリの基盤部分は少しづつ出来てきました。
大まかに
- テキストエディタの基本機能の実装
- ツリービューの実装
- 便利機能の実装
といった項目を開発していました。
見た目は以下のような感じで開発しています。
1. テキストエディタの基本機能の実装
縦書きに対応
まずは縦書き機能。
このアプリでは横書きはもちろんのこと、縦書きができることを開発の目的にしていました。そして横書き/縦書きの切り替えはノートごとに即座に切り替え出来るようにしました。
ノート単位で縦書き・横書きの設定を変えられるようにした理由は、例えば小説本編を縦書きで執筆している場合でも、小説以外のノート(例えば、ちょっとしたメモや資料のまとめなど)では横書きで書きたい場合があります。アプリの全体設定で横書きか縦書きかを決めてしまうと、前述のような要望に応えられません。
ということで縦書き機能は実装しましたが、課題はあります。
現状、フォントによっては「」やー(ダッシュ)などの文字が横向きになってしまう問題があります。またノートに対してコードブロック(プログラムのソースコードを表示する段落)を使用する場合、ソースコードは普通横書きで表現されるので、こういった縦書きに順応しずらい文章が出てきたときにどうするか……など。
課題は今後少しづつ解消できていけたらと思います。
アプリ内でのルビ振りに対応
ルビを触れるようになりました。
しかし現状はこのアプリ上でルビが振れるだけで、文章をブログやSNS、小説投稿サイトなどにコピーするときには、ルビまではコピーされません。(というよりは内部データ的にはコピーされているが、貼付けしたときにルビが表示されない)
ですので、今後はコピーした文章を貼り付けしたときに、ルビが表示されるようにしなければなりません。更に各投稿サイトに合わせた形式でコピーできるようにしたいと思います。
ボールド/イタリック/アンダーライン/表題などの一部のテキスト装飾を実装
リッチテキストエディタによくついている基本的なテキスト装飾を一部実装しました。
テキスト装飾は、文章を選択状態にしてから、テキストエディタ上部のツールバーから、またはキーボードショートカットキーから施すことができます。
2. ツリービューの実装
ノートやフォルダを表示するためのツリービューを実装しました。
自由な構成を目指して
ツリービューでは、ユーザーが出来るだけ自由なフォルダ構成に出来ることを目指しています。
フォルダにノートを入れることは当たり前ですが、このアプリではノートに対してノートを入れたりすることも出来ます。つまり一部の項目を除いて、ノートやフォルダ、そして今後追加される可能性のある、その他の機能のファイルを自由に子階層化出来るようにしたいと考えています。
私はフォルダ階層を考えるのが好きなので、この機能も必須事項でした。
3. 便利機能の実装
便利機能は文章を入力するときに地味に面倒くさそうなことを楽にしてくれるような機能です。
この機能に関しては今後、別記事にしてご紹介したいと思います。
今後やりたいこと
各種バグ潰し
まだ基盤部分を作ったばかりで、細かい部分をしっかり作り込めていないのでバグがあります...。とりあえずバグを潰していかないと後々大変なことになりそうなので新規実装を進めながらバグ潰しも頑張ります。
ツリービューのアイコン作成
ツリービューのノートやフォルダなどのアイコンは種類を増やしたいと考えているので、この辺も色々と作成していきたいところ。とはいえ現状の優先度は低めです。
ノートごとのメモ機能
ノートごとにメモや下書きをかけるような機能をつけたいと考えています。個人的には執筆をするときにはメモがきや下書きの部分があると、嬉しいことが多いので……なので、これは現在実装を進めてます。
販売価格について
今回開発している執筆アプリ、無料での配布か、有料で販売か、ずっと悩んでいます。
正直なところ、私個人的には無料で配布して、たくさんの人に使用していただきたい想いがかなりあります。とはいえ、やはりガレトコ、スキマガ、その他各種の維持費等々のことを考えると、完全無償での配布は厳しいかなぁ……と、頭の中であっちいったりこっちいったりしている状況です。
もしも有料にする場合は、このアプリに関しては買い切りモデルでの販売にする予定です。
個人的な見解ですが、こういった執筆アプリとサブスクモデルはあまり相性が良くない気がしているのと、やはり昨今サブスクサービスが多くて、ユーザーの家計を圧迫したくない、というのが理由です。サブスクは単体では安くても、色々なサービスを利用していると地味に痛い金額になっていきますからね……
値段はおそらく今後も悩み続けていると思うので、方針が決まり次第また進捗といっしょにご報告させていただきます。